グリセミック・インデックス(GI)とは、どんな意味?
食品を食べた後の血糖値の上昇が食品によって違いがあることが分かり
血糖値の上昇度の高い、低いなど数値や点数で分かりやすくしたものが
グリセミック・インデックス(GI)になります。
そのベースになる一定の基準食品があって、その血糖値の上昇を100としてGIの基準、物差しにしているのです。
その基準と比較して食後の血糖値の上昇度が高い食品、低い食品となり
それぞれの食品に与えられる指数で数字・点数で表示されます。
どうせ食べるなら食べた後、血糖値は高いより低いほうがいいですし、
人によっては特に血糖値が急上昇してもらうと困るので、
そうした食べ物・食品をとる際の判断や参考の基準としている数値なのです。
GIの数値が高いより、低い数値のほうが食事後の血糖値の上昇が低いことになるので
食べた後の血糖値が低い食品・食事を摂るほうがいいわけです。
また、WHOからは「低GI食品は肥満、2型糖尿病の発症のリスクを低減させる可能性がある」としています。
もちろん、GIが低いものばかり選んで食べても栄養のバランスが崩れるので、
なんでも食べ過ぎずに、栄養のバランスを考えて食事をするのがベストですね。
ちなみに、グリセミック(glycemic)とは、血糖や糖血糖の、インデックス(index)は指数を意味していて、
二つの頭文字をとってGIとも言います。
例えば、high glycemic foodsでは、高血糖食品、glycemic controlは、血糖管理となります。
特に高血糖食品ばかり食べている人は食事はある程度、血糖管理して
出来るだけ高血糖食品は避けるみたな食事を心がけるといいですね。
高血糖値を制御、左右する最重要かつ有難い役割のインスリンの働きは?
人の活動エネルギーの源になる、ご飯や食パンなどの炭水化物は、
胃や小腸で消化されると、ブドウ糖として血管から血液中に吸収されて体内に取り込まれます。
すると、活動の源であるエネルギーになるブドウ糖が作られるので
高血糖化や糖尿病を防ぐため、すい臓からインスリンが分泌されます。
このインスリンと言うホルモンが血糖値をうまくコントロール、防御してくれるので
健康な人は糖尿病にならない、本当にインスリンは人には無くてはならな有難いホルモンの一つなのです。
いわばインスリンは糖尿病になる・ならないをコントロールしてくれる有難い調整役でもあるのです。
しかしです、反対の状況の人では大事なインスリンの分泌が少ない、
分泌するタイミングがズレるⅡ型糖尿病(全体の約95%で大半の人の糖尿病になります)の人は、
インスリンのコントロールが低下して糖分(ブドウ糖)の調整ができなくなるので糖尿病になるのです。
健康な人は血液中に入っていく糖分(ブドウ糖)は、
肝臓、筋肉など体内細胞に分散や蓄積して取り込まれるため
血糖値は、食後の高血糖値から低血糖値に戻されます。
そうでない高血糖勝ちな人は、血糖・糖分(ブドウ糖)の処理ができなくて
血糖値が下がらず慢性的に高血糖値のままの状態が続くカタチなのです。
それだからこそ、血糖値の上昇が少ないGI食品、低GI食品に注目してみる価値は十分にあるのです。
GIの低い、低GI食品とは、どんな食品がある?
低GI食品は下記の食品があります。
○大豆食品(納豆、味噌、大豆)
○酢の物
○麺類(うどん、そば、パスタ)食物繊維といっしょに食べることが望ましいです
○麦芽入り、玄米入り、ライ麦入のパンやご飯、ピザ生地
高GI食品では
●精白米ご飯(食物繊維といっしょに食べると良いです)
●フランスパン、ロールパン、マーガリン入りロールパン、ベーグル
●もち、赤飯
●砂糖、果物、ジュースなどのペットボトル飲料水
●肉類、天ぷら、コロッケなどの油食品
など、高GIでも、食物繊維たっぷりの野菜などと一緒に摂ると
高血糖を抑えることができるので、併用して食べることがオススメですね。
そして、グリセミック・インデックス(GI)を健康に活かす最大のポイントは
低GI食品 + 食物繊維たっぷり食品 + 運動が最強です。
そして、その食物繊維は、血糖値を抑えるだけでなく、
高血圧予防、便秘になりにくい、肥満を予防するなど体や健康にはとってもいいのです。
玄米、黒パン、小麦胚芽、大豆(納豆、枝豆、そら豆、おから)
ごぼう、ぜんまい、パセリ、ブロッコリー、かぽちゃ
海藻類、干ししいたけなどのきのこ類
食物繊維をたっぷり摂ることは、色々な病気の予防になるので体や健康にとてもいいわけです。