脳ドックは自身の脳の健康状態、将来の危険性を事前に確認可能に!
脳ドックは言葉からすると、人間ドックほど身近な言葉ではないかもしれません。
しかしです、この脳ドックの受診は、大きく人の人生、
それぞれ人の将来の人生までも変うる可能性を大いに秘めていることは事実です。
えっ、どんなこと?と絶対思われるかもしれません。
脳ドックと言えば、一見、特殊で専門的で、脳の部位を見るのは、
よほどのことでない限り、必要性は無いと考えるのが、
恐らく一般的なことだと思います。
自身でも今までずっとそう思ってきたから!
あることを体験するまでは。
実は、そこに気づかない大きな落とし穴があり
良い言い方をすると、人生最良の恩恵を受ける可能性の人も
絶対と言っていいくらい、
多くいらっしゃるのは間違いないからです。
もちろん、すべてが万能・絶対的ではありませんが、
断言できるくらい恩恵を受ける人は間違いなく大勢いらっしゃいます。
この事をもう少し話を掘り下げると、分かりやすくなるかと思います。
ある人が、くも膜下出血で病院に搬送されて手術を受けたとします。
このような患者さんは、毎月必ず一定数いらしゃると思います。
手術を受ける、その結果、無事に何ごともなかったように
無事に治療されて健康体で退院できた患者さんもいらっしゃいますし、
残念なことに後遺症が残ってしまった患者さんも必ずいらっしゃいます。
それほど、くも膜下出血や脳梗塞など、まだ患者さんの状態によって、
また、脳動脈瘤が手術のしやすい場所にある場合、反対に困難な場合、
カテーテルによる手術、頭を開く開頭手術によるいずれかの手術など、
患者さんや、病院の脳神経外科の先生、
手術前の検査状況によって、患者さんの状態によって様々。
その手術の結果も患者さんの状態によって変化します。
ただ、言えることは、そうした、
くも膜下出血などのような脳卒中で手術を受けた患者さんや家族の方が、
突然倒れる前に、そうしたことが事前に分かる可能性や手段があったとしたならば、
恐らく、ほぼ全員の方が、
そのような手段を受けて、
「事前に知っていたら良かった」と、思われるはずです。
なぜなら、私たちは誰でも脳卒中や、くも膜下出血で突然倒れて、
救急車で搬送される自分を考えていませんし、
想像するだけで、ぞっとしてしまうのが普通ですね。汗
そして、万一、くも膜下出血の症状が全面的に表に出て、
病院への搬送の時は、
状況によっては遅し、
ということにもなり兼ねないからです。
そうしたことにならないために、『脳ドック』が人間ドックと同様にあるのですね。
今は大丈夫だけど、現状の健康状態を知りたい、
もし何か体の部位で問題が生じているなら、
どのようにして改善したり、治療していけばいいのか事前に知ることができるからです。
脳ドックの昔と現在。先端医療機器の進化で事前に自身の脳の情報収集!
くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳卒中など、
昔は、病院に運ばれたら、
寝たままで出来ることは限られていたのですが、
1970年代の初め頃に、
CT(コンピュータ断層撮影)が発明されて以来、
これまでは出来なかった脳内の様子を断層撮影で
見る事が出来るようになっのです。
それまでは脳内の様子を見るには、
首のあたりの頚動脈(けいどうみゃく)に
造影剤が入っている注射をして、
血管を撮影するのですが、針の痛みがありますし、
CTのように細かく必要かつ診たい部位が診れない欠点がありました。
さらに最悪の状況によっては、半身麻痺や言語障害などの危険性の可能性もあったのですね。
健康な人には人間ドックのように気軽に受診できるものではなかったのです。
昔であれば、自身も危険性を冒してまでもなかなか、
そうした手段での脳検査や脳ドックで受診する勇気は、
よほどの事情がない限り避けたいところです。汗
でも現在は医療機器の進化で、
以前のような体に負担をかけることは少なくなり、
脳ドッグは、病院によりますが
人間ドックと同じような感じで予約して受診することができるようになってきました。
CTのおかげで医師の診断したい脳の状態も以前の診断情報以上に得られ、
脳の状態がある程度、正確に分かるようになってきたのです。
ただ、欠点としてはX線を使用するので、放射線を受けることや
脳の細部にいたるところは画像が鮮明ではないことでしょうか。
そのCTより更に進化させた脳の診断装置も、
MRI(核磁気共鳴断層撮影)の発見で、
現場には1970年代後半から使用され始めました。
脳を輪切りにした画像撮影など
CTでは出来なった脳の中の診断撮影能力が進化して
断層面などより正確に脳内を映し出されるようになったのです。
ただ、MRIの欠点もあって、
例えば、磁気を使うため体内に埋め込まれた、
心臓などのペースメーカーや磁気に反応する金属などは画像に乱れが生じるのです。
また、比較的小さな管内に閉じ込められる
閉所恐怖症に反応する人もいるかもしれません。
ただ最大のメリットの1つに、X線を使用しないので、
CTや胸部レントゲン撮影みたいた小さな被爆はないわけです。
そして更にさらに進化して、
その後MRA(核磁気共鳴血管画像撮影)という装置で
脳の血管の様子までも撮影できるようになり、
くも膜下出血の大きな原因の1つである
脳動脈瘤があれば発見することができるようなったのです。
これって、とても大きな恩恵なのです。
脳動脈瘤は、くも膜下出血の最大の原因ですから!
このMRAも放射線の被曝はないので、
安全に脳内血管の様子が撮影できるようになり、
さらに詳しく正確に診断できるようなってきたのです。