くも膜下出血、脳梗塞など、脳卒中で突然倒れた場合、
または、倒れかかる可能性のある場合も、
まずは、体を支えながら、体と頭をゆっくり地面につくようにして、
その後、出来るだけ頭を動かさずに、そっと横に寝かしてあげます。
家では枕を、外では上になる患者さんが横になった時、
両腕ひじを曲げて、上の腕を、
ほほあたりに添え、頭と腕の位置決めします。
外で寝かす場合は、車の来ない安全な場所に移動するため、
移動する前には、近くにいる人に大声を出して助けを求めて、
いっしょに協力してもらい、出来るだけ体を動かさないよう、
体を水平にしてそっと支えつつ移動します。
その後、他の人に声をかけて
救急車を呼んで応援してもらうように。
(自身はできれば患者さんのサポートに)
患者さんの近くで電話してもらい、
救急隊員が現場の状況を聞いてきます。
「火事ですか、事故や救急ですか?」
横で患者さんを介抱しながら、
救急オペレータと電話している人の問いに簡潔に答えます。
同時に、側にいる患者さんの呼吸や意識があるか無いかを確認しながら
呼びかけても反応しない場合は、
まずは、気道(口で息ができるようになっているか)を確認して頭の位置を確保します。
(口から嘔吐や、食べ物を口から吐き出していない場合に。
もし、吐き出している場合は勇気を持って口に詰まっているものを指でかき出します。
万一、噛まれないように、タオルか布切れがあれば指に巻いてがベストです)
舌が垂れ下がり気道をふさいで、呼吸が出来ないことがあるので、
その場合、両手で患者さんの頭を持って、少し頭をそらして
上下の歯や、あごの先が真上にくるようにそらすように傾けます。
呼吸を確認して、胸が動いて呼吸しているかなど確認したり、
手首の親指の付け根あたりに指を置いて、脈があるかも確認します。
万一、脈が無かったり、呼吸が止まっていたら、迷わず
即座に人工呼吸をほどこして蘇生に努め、救急車が来るのを待ちます。
それでも、呼吸していない場合は、
近くにAED(心肺蘇生ができる機器で、
倒れている患者さんの胸に電気ショックを与えて、
止まっている心臓を正常な心臓のリズムに戻す医療機器)が無いかどうか、
あれば取りに行って使い、一刻も早く
電気ショックで呼吸を蘇生できるようになればベストです。
なかなか、ここまでは緊急の場合、
あわてて出来ないのが普通かもしれません。
しかしです、頑張って出来るところまで
一生懸命にサポートしてあげて下さいね。
落ち着いて、最善を尽くすことで、
その後の患者さんの命を救える可能性も間違いなく高まります。