急性心不全の対処方法、応急措置は?
急性心不全の対処・応急措置は一刻を争います。
側に誰か付き添いや人がいれば、
応急措置は直ぐに始めて、救急車が到着する前に終えて待ちます。
もし、誰もいないようなら、自身で行います。
患者の体位は、半座位、字のごとく、
上半身を約45度せり起こして半分寝た状態に身を置きます。
背中に布団や座布団など置き、
倒した背中が垂直座りではなく、
背中面の角度が地面に対して45度になるようして斜めに傾けて置きます。
その傾いた柔らかい面に、背中をそっと置いて、
やや傾きかげんになるように身を置くので
患者の視線先は天井や垂直の壁ではなく、斜め上を向く感じになります。
ちなみに、90度起こして座る状態は長座位になります。
イメージとしては、ベットに寝た状態にある人を45度、上半身起こす感じ。
水平にべたっと仰向けに寝かせてはいけません。(もちろん人によりますが)
あお向けでは、症状が悪化して命にかかわる場合もあります。
それで、処置後、患者の様子を見ます。
急性心不全の症状は?
呼吸困難に陥り、咳と痰が出ます。
泡のような痰(タン)が出て、人によっては桃色のタンが出ます。
動悸をうって脈が速くなり、冷や汗をかいたりすることも。
そうした症状が急に出て悪化していくなら、
急性心不全と疑っても間違いありません。
すぐにやるべきことは、
上記のとおりで、体を楽にして呼吸を整えます。
その後、このままではマズイと思ったら、迷わず
間を置かずに、すぐに救急車(119番)を呼び、
落ち着いて事情を簡潔に話し、指示に従います。
まずは命を取り留めること!
呼吸しているか、確保できるか確認します。
呼吸をしていないなら、
人工呼吸か、AEDで呼吸を確保します。
まずは、救急車が到着する前に
できることを最善を尽くして待ちます。