PEM検査とは? PET検査とは?
PEM検査(陽電子放射乳房撮影検査)、つまり乳房専用のPET検査がある一方で、PET検査(ポジトロン断層撮影法)は特殊な物質を利用して体の細胞の動きを検査・撮影する検査があります。
これまでの検査では発見しづらかった癌(がん)を早期発見したり、体全体を一度で検査できる優れた検査なのです。
最近、乳がんが話題になっていますが、その乳がんの検査には乳房を挟んで調べるマンモグラフィーがあります。
人によっては少々痛みを伴う場合がありますが、受診される方も多く、乳がんの早期発見に利用されています。
同様に超音波の反響を利用した装置で、エコー(乳腺超音波)検査も併用される中で、最先端医療の一つとしてPEM検査(乳房専用PET)があります。
これは、これまでのマンモグラフィの映像からは見分け、発見しづらかった乳がんの小さな腫瘍を発見する検査として大いなる効果をあげているのです。
PET検査の良さとしては、ミリ単位の小さなガンや癌の転移を発見できること、癌手術後の全身の癌の転移を検査したり、一度の検査で体全体を診ることができたり、癌の進行や良性のガン、悪性のガンの違いまで診ることも可能なため、全種類のガンに万能的に対応していませんが、多くの種類の癌の発見・予後の推移を診れる検査の一つとして利用されています。
そのPET検査を、乳がん専用の検査として位置づけるPEM検査、いわば乳がん専用の腫瘍発見に特化した検査になります。
PEM検査とは? PETとPEMの長所や、マンモグラフィーとの違いは?
マンモグラフィーでは、腫瘍が発見できる大きさは5ミリ以上に対して、5ミリ以下の腫瘍など、従来では発見が難しいとされていた腫瘍が
乳がん・乳腺専用PETの専用のカメラ技術の発達で、1.5ミリという微細な腫瘍・病変が発見しやすくなったのです。
それがPEM検査と呼ばれるものです。
PEMはがん細胞の大きさが1.5mm程度の腫瘍も発見できるため、乳がんの早期発見には有効な検査になります。
最大の良いところは、マンモグラフィーでは撮影した画像が全体的に白く写り、微細な癌の位置、大きさによっては見分けにくい場合もあったり、判別・目視も限界があるため見落とす可能性もあったのですが、PEMは赤外線カメラで撮影することで腫瘍の位置や大きさが白色系統での判定ではなく、ブルー、黄色、赤色系統などのカラー画像から判別・診断できるので発見しやすいのです。
また、乳房を挟む痛みはマンモグラフィの撮影に比べると圧迫を和らげるため、女性に優しく安心して検査を受けられる点もいいとろでもあります。
PEM検査にかかる気になる費用・料金は?
PEM検査はこれまで高額で、なかなか受診できる人は限られるのが実情ですが、2013年から保険適用となり、これまでは受診できなかった人にも門戸が広がり、乳がんの早期発見の一つの検査として受診しやすくなっています。
乳がんが疑われる、また乳がん術後に対して、全身PET・CTとPEMを合わせて撮影すると、これまでのPET・CTの保険、PEMの保険が算定できるため、自己負担の3割で、約4万円程度の負担で検査ができるのです。
このあたりは病院や患者さんの病状や状態で違いも出ると思いますので、詳細は病院で確認していただくといいでしょうか。
そうなると気になるのが現在、健康な人の場合のPEMの検査費用ですね。
この検査料金・費用については、ガンなどの疑いや病状、病歴などある場合は保険がききますが、そうではない一般的に健康な人が検査を受ける場合、健康保険適用外となり、全額自己負担となります。
費用は10万以上から20万円弱など、PET、PEMなど検査で変わってきます。
それなりの費用や料金が発生するので、負担額の覚悟などいるため、精神的にも家計的にも個人負担が大きくなるのが欠点になります。
PET検査で発見しやすいガンは?
ただし、それは癌の腫瘍が早期に発見できて、人や場合によっては命にかかわる検査でもあるため、ある意味必要不可欠、本当に命に代えようもない検査の一つとも言えます。
ちなみに、PET検査で発見しやすいガンは、乳がん、子宮がん、卵巣がん、咽頭がん、甲状腺がん、食道がん、肺がん、膵臓がん、大腸がん
悪性リンパ腫、リンパ節転移など他があります。
その他、気になる病状や対象など詳細については、病院の先生に早め早めに相談してみてはいかがでしょうか。